パラサイト好き必見!韓国映画『整形水』感想

パラサイト好き必見!韓国映画『整形水』感想 韓国映画

アンニョンハセヨ!寝ても醒めても韓国大好き!sakiです。

日本での公開当初から気になっていた映画『整形水』。よっぽど待ちきれないと映画館には行かないので(つまりケチ)、行かずにNAVER Webtoonで韓国語の勉強も兼ねて読んでいた作品がついにAmazon primeで独占配信開始!早速視聴したんですが・・・。

人間の闇の塊!闇しかない!後味悪すぎ!最高!

な映画でしたので見どころと感想、また原作Webtoonとの違いも合わせてご紹介いたします。『パラサイト』『ソウル・ステーション/パンデミック』『地獄が呼んでいる』などの後味悪~い作品がお好きな方は、絶対に面白いと思います!私が好きですから!

(原題:성형수 2020年)

※ネタバレを含みます。

あらすじ

芸能人のメイクアップアーティストとして働くイェジは、事務所で売れっ子のミレの侮辱にも耐えながら働いている。ある日生放送に代役で出演することになったイェジは、自分に対する悪意のあるコメントで深く傷つき家に引きこもるように。そんな時、「整形水」が彼女の元に届く。「整形水」によって姿を変えたイェジソレと名乗り、新しい人生を歩みだすが、周囲では不審な出来事が起こり始め・・・。

主な登場人物

イェジ/ソレ

主人公。メイクアップアーティストでミリを担当している。 外見について侮辱されるストレスを、お酒とジャンクフードをつまみにネットでミリの悪質コメントをすることで解消している(性格悪っ)。ある日届いた整形水を使用して外見を変え、芸能人・ソレとして輝かしい功績を残していく。整形水を使用する前に、「瞳がキレイだ」と言ってくれたジフンと交際を始める。

※ここからは、整形水使用前をイェジ、整形後をソレと表記します。

ジフン

ミリの事務所の新人俳優。その後退所し別の仕事を始める。ソレの交際相手。

ミリ

イェジがメイクを施す芸能人。気が強い性格で、イェジのことを「ブタ」呼ばわりする。突然姿をくらまし、事務所と連絡が取れなくなる。

マネージャー

ミリの事務所のマネージャー。ソレをスカウトする。

施術者

整形水の施術者。整形水の宣伝のため、イェジに低価格(・・・と言っても高価ですが)で整形水を提供し、施術を行う。

補足:整形水の使い方

①整形水の原液を水で4倍に薄め、かき混ぜる
②20分間、顔を①に漬ける
③粘土のようになった顔の筋肉と皮膚を切り取ったり形成して形を整える

顔以外の部位でも使用出来、何度でもリタッチが可能。

原作との相違点

原作Webtoonとの違いが多々ある映画ですが、特にsakiがすぐに気付いた点をピックアップしてみました。

イェジが働いている

映画ではメイクアップアーティストとして働いていますが、原作のイェジは無職の引きこもり。無職なので、整形水を手に入れるために必要な金額を親にねだる、わがままな性格がより強調されています。ですので、仕事で関連する人物、マネージャーミリが映画ではオリジナルキャラクターとして追加されています。

イェジがバレエを習っていた

イェジがバレエを習っていたのは映画で追加された設定です。バレエで賞を逃したのは、自分の外見のせいだというトラウマが、整形水に手を出すきっかけに繋がるような展開に変わっています。

整形水に漬かりすぎた副作用の状態の違い

ここが一番分かりやすい変更点。衝撃的なものに耐性のある方は、是非原作を読んでいただきたいんですが

原作の副作用の描写がとんでもなく不気味です。

どんな薬も用量・用法は守らないといけませんよね。それは整形水も同様。整形水の場合、長時間整形水に使っていると、漬かった部位が液状化してしまいます。恐ろしいですよね。映画ではまだ原型を留めていましたが、原作はこの比ではありません。整形水を入れた浴槽に漬かり過ぎたソレは、(原作ではイェジ)どろっどろの液体と化してしまいます。しかもソレの母は、ソレが溶けてしまったことに気付かずに浴槽のどろどろになった整形水を抜いてしまう・・・!浴槽の底が見えた頃、人間の形すら留めていないソレを発見するのです・・・。容赦なく恐ろしい・・・!

鋼の錬金術師に出て来る、エドとアルが練成に失敗したお母さんみたいな感じです。

ジフンの異常度がアップしている

原作のジフンも相当な異常者でしたが、映画は更に異常者と化しています。原作でも、ジフンは元々女性だったということが判明するのですが、映画のジフンは逸脱しています。

キレイな実のお姉さんへの劣等感が凄すぎる!

お姉さんと常に比較され、劣等感を膨らませてきたジフン。綺麗な女性をターゲットにすると、女性を整形水で溶かして自身の体の一部にし、コレクションしていたのです・・・。更に事務所と連絡が取れないにも関わらず、SNSには自撮りを投稿していたミリマネージャーは呆れた顔をしていましたが、実はジフンが自身の顔を整形水で変えた写真だったんです・・・!しかももっと恐ろしいのが、新人事務所として入所した事務所とコネクションがあり、マネージャーから美人な芸能人を斡旋してもらっていたこと・・・。

そういえば、原作ではジフンのナニがすぐ元気になるのをソレが怪しく思うんですが・・・。女性なのに何を整形水でくっ付けたんでしょう。それが不明で未だに気になっています(笑)

感想

外見主義を活かした、後味の悪い不気味な映画でした。特に舞台を芸能界にしたのは、それがはっきりと伝わるので、原作よりも分かりやすかったと思います。そして舞台を芸能界にしたことで出来た映画オリジナルの設定やキャラクターが、話を邪魔せずきれいにまとまっていて、伏線を上手に回収していたのもとても良かったです。

ただ原作でも映画でももやもやしていた点。それは・・・

運動すれば良くない?(笑)

まず部屋に篭ってスナック菓子をつまみにお酒を飲みながら悪質コメントって精神的にも肉体的にも不健康すぎる!ストレスの解消方法が間違ってるよ・・・だからブタって言われるんじゃん、と思わざるを得ませんでした。またちょっと太っただけで整形水で脂肪を切り取り、お金が足りないからと親にねだるイェジ・・・。親に脂肪までもらったのにまだもらおうとしてるよ・・・。性格が悪すぎる・・・。自業自得な結末になったとは言えど、無慈悲な展開すぎてちょっと可哀想だな・・・とも思いました。でもこんな結末、嫌いじゃないよ。そう言えば昔、『週間ストーリーランド』も大好きでした。

ということで、本日は『整形水』のあらすじと原作との変更点をご紹介しました!気味悪い映画がお好きな方にはとてもオススメの映画です。是非後味悪~い感じを実感してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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