韓国ドラマでは教えてくれない!軍隊事情

韓国豆知識

アンニョンハセヨ!寝ても醒めても韓国大好き!sakiです。

突然ですが日本の韓流ファンたちを虜にした、『太陽の末裔』をご存知ですか?軍人と医者の恋愛ドラマで、韓国でも大人気だったドラマです!

ですがドラマはドラマ。現実とはかなりかけ離れています。sakiの主人mameくんは

フッ。ナイナイ。

とよく言っています。(笑)

今回は意外とよく知らない、韓国の軍隊事情。ドラマでは分からない、詳しい事情まで、mameくんの軍隊経験を参考にお伝えしたいと思います!

徴兵制度の確立

朝鮮戦争

第二次世界大戦後、朝鮮半島は分断国家となり、北緯38°線を境に北朝鮮と韓国に分かれます。朝鮮統一を目指した北朝鮮は、1950年6月25日に北緯38°線にて韓国へ砲撃を開始しました。ここから朝鮮戦争は始まります。この戦争は1953年7月27日、北緯38°線近辺の板門店にて休戦協定を結び、現在まで休戦中です。

徴兵制度

韓国では1949年に兵役法が制定され、1950年に徴兵法が施行されました。しかし同年6月、上記で述べた朝鮮戦争が始まったため、非公式的な徴兵もあったとされています。休戦中のため、1950年から今まで、少しずつルールが変わりながら、今でも徴兵制度が実施されています。

mameくんの例

韓国人の主人、mameくんも徴兵制度で軍隊での生活を経験した1人です。では、彼を参考に、軍隊ではどんなことをしているのか、細かくお伝えしたいと思います。

入隊するまで

徴兵に応じることは韓国の成人男性の義務です。満19歳になると、兵務庁から、身体検査の案内が届き、身体的・精神的に問題が無いか検査をします。そこで問題が無ければ、現役兵として入隊します。検査で身体等級が決まりますが、等級は1級から7級まであります。1級~3級になった人が現役兵として入隊、4級補助役として入隊し、他の兵士たちと寝食を共にします。休暇以外は基本帰れません。mameくんは約22ヶ月服務しましたが、現在では18ヶ月となっています。

 

 

私は1級。(嬉しくは無かった。)

満19歳とすると、大学入学前。現代は学歴社会ですから、必然的に大学在籍中に大学を休学して入隊し、除隊後に復学する人が多いそうです。

訓練兵mameくんの暮らし

2009年3月。入隊してすぐ訓練兵になります。訓練兵は1ヶ月程基本の軍事訓練を受けます。

一番辛かったのはガス訓練。顔にある全ての穴から水が出て来たわ~

ガス訓練では、ガスマスクの重要性を知るためにわざとガスを吸わせる訓練を行います。ガスの粒子がフックのようになっているため、肌に触れると火傷したように痛く息も出来ないほど苦しいんだそうです。下の動画の彼も、とても苦しそうなのが伝わります・・・。

二等兵mameくんの暮らし

軍隊は、陸軍、海軍、空軍の3つに大きく分かれますが、その中でも、更に『兵科』で分けられており、さまざまな科があります。

私は情報通信科に行ったよ。

情報通信科とは主に軍内の通信運用と通信整備の仕事をするところです。

社会生活よりも格段に厳しい軍隊生活。二等兵になってすぐは一番立場が弱く、雑用も頼まれることが多かったそうです。軍隊でのいじめがよく問題になりますが、mameくんも毎日パワハラを受けていたそう。返答に困る質問を延々とされたんだそうです。閉鎖的な空間で辛かったことでしょう。軍隊、闇が深い・・・。

 

あの頃は精神が無かったな・・・

軍隊について調べれば調べるほど、事件が沢山出て来ます。特にいじめや自殺、性的暴力。胸が痛いです。

一等兵mameくんの暮らし

入隊して6ヵ月後、一等兵に進級します。仕事にも少しずつ慣れてきた頃。衛星運営担当だったため、知らないことが多く、仕事の他に勉強もする必要があったとか。mameくんの部隊にも、1ヶ月に1回くらいのスパンで、二等兵が入って来たそうです。とは言え、まだまだ上の階級の人は大勢。上と下に挟まれて、大変だったそうな。

韓国では、仕事ばかりする兵士のことを일병イrビョンと言うよ。

分かった!일만イrマン 하는ハヌン 병사ビョンサ(仕事ばかりする兵士)と일병イrビョン(一等兵)を掛けたダジャレだね!

上等兵mameくんの暮らし

入隊して1年後。雑用が減った代わりに責任感が増えたmameくん。

洗濯地獄からやっと解放された~

・・・ですが軍隊生活2年目で、また同じ訓練を受けなければなりません。この時期に彼女が耐えられなくて別れてしまうカップルも多いそうです。でもまだまだ家には帰れません。一番家に帰りたくなる時期。

彼女がいなくて、良かった♪(涙)

兵長mameくんの暮らし

入隊して1年半後。ついに兵長へ。あと4ヶ月で除隊です。除隊が待ち遠しい。一日が、長い。仕事にも慣れたのに、まだ家に帰れないもどかしさ。除隊を待つ日々。

除隊間近になると、無事に帰れるように『落ち葉にも気を付けろ』と言われるよ。

一般的にはここで除隊ですが、mameくんの場合は、延長して下士官として+1年2ヶ月軍隊に服務しました。

予備軍

韓国では、軍隊を除隊した後は予備軍に所属され、軍人が必要になった時に軍隊に戻らないといけません。1年に1度、満40歳まで予備軍訓練があり、特別なことが無い限り、訓練に参加しなければいけません。韓国では、現在約275万人の予備軍がいます。

あれ?mameくん、予備軍行かないの?

韓国へ帰国しても14日以内に出国する場合、『法規保留者』に登録され、予備軍訓練を受ける必要は無くなります。

軍隊の変化

軍隊はとても過酷な場所ですが、更に兵役中の給料は、とっても低いんです。

私は入隊時1ヶ月6万ウォン(日本円で約6000円)だったよ。

mameくんが兵長だった当時、兵長の1ヶ月の給料は約10万ウォン(日本円で約10000円)でした。その後、見直しがされ、現在は兵長基準で約50万ウォン(日本円で約5万円)。それでも最低時給に満たないですが、年々上がっています。

携帯電話も以前は使用禁止で、軍隊に持って来ることすら出来ませんでした。mameくんは公衆電話から、電話を掛けていたそうです。ですが2019年4月からは訓練中以外の携帯の使用が全面的に可能になりました。携帯が使えるようになったことで、いつでも連絡しやすくなりました。

服務期間も、年々短くなっています。芸能人のファンにとって、兵役中ほど辛いことも無いと思いますが、短くなってきているのは吉報ですね。

最後に、軍人の先輩から一言。

社会から隔離された軍隊生活は辛いから、もし、知り合いや応援している芸能人で入隊した人がいたら、応援してほしいな。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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