イカゲームで話題のイ・ジョンジェ主演『サバハ』が難解すぎた

韓国映画

アンニョンハセヨ!寝ても醒めても韓国大好き!sakiです。

皆さん!全世界で大人気の『イカゲーム』もうご覧になりましたか?

『イカゲーム』イ・ジョンジェの存在を初めて知ったsakiですが、韓国では有名な俳優さんの1人らしく・・・!せっかくなので他の作品も見てみようと辿り着いたのが今作品の『サバハ』だったのですが、難解過ぎる・・・と感じたのは私だけでしょうか・・・?(笑)2回視聴して、何となく理解出来た・・・かも?と言う感じです。

最初は韓国語字幕・韓国語で視聴していましたが、難しい単語が立て続けに出るものですから

ものの数分で断念。(笑)私の実力もまだまだだな・・・。

そんな『サバハ』ですが、私の様に難しく感じる方もいらっしゃるかも?と思い、今回は感想よりは、豆知識感覚で解説しようと思います。

※ネタバレを含みます。

(原題:사바하 2019年)

あらすじ

新興宗教の不正を見つけ出すことを仕事にしているパク・ウンジェ牧師(イ・ジョンジェ)は、『鹿野園』について調査中であった。ある日鹿野園へ向かったパク・ウンジェは、鹿野園で警察官に出会う。警察が女子学生殺害事件を捜査中だと言うことを知ったパク・ウンジェは、『鹿野園』との関連性を捜査していくうち、今まで起こった様々な事件と『鹿野園』が大きく関わっていることに気が付く・・・。

端的に言うと仏教とキリスト教をミックスしたお話

2回視聴して見えてきたのが、この映画は主に仏教とキリスト教をミックスされている映画だと言うこと。それも絶妙な混ぜ具合で。この映画のストーリー考えた方、相当宗教についてご存知か、宗教について猛勉強されたのでは?と思う程です。

それくらい、この映画には様々な宗教が登場します。一見別の話のように見えるのですが、最後には全てが点と線で繋がるんです。一応私は仏教ですが、恥ずかしい話、宗教についてはきちんとした知識がありません。仏教らしいことと言えばお盆にお墓参りに行くくらいです。

ですので1回目の視聴は何が何だか理解することすら難しかったです。(笑)知識がある方のほうが、映画の世界観を味わうことが出来ると思います。そんな宗教に全く詳しく無い私が、理解が難しかった部分をピックアップしました。ご参考にしてください!

ゴルゴダの丘

ゴルゴダの丘に1人で登った主の御心が分かりますか?

イ・ジョンジェ演じるパク・ウンジェの講演会でのセリフです。始まったばかりなのに、既にゴルゴダ?と頭にクエスチョンが浮かびました(笑)

『ゴルゴダの丘』とは、イエス・キリストが十字架にはりつけにされたとされる丘です。死刑判決を受けたイエスは、処刑場所のゴルゴダの丘まで1人で向かったとか。何とも悲しいお話です・・・。

四天王

この映画で出て来るフレーズ、『四天王』。四天王と言えば、韓流四天王のイメージが強いsakiですが(笑)実は仏教では東西南北それぞれを守護する神のことを指します。

最近では、新四天王は誰?なんて言われていますよね。

東・・・持国天
西・・・広目天
南・・・増長天
北・・・多聞天(四天王のリーダー。毘沙門天とも言う。私は高校の頃、毘沙門天で習いました。)

もともとはインド。インドでは雷神インドラの元に仕えていた神です。映画によると、インドでは悪鬼だったが、仏に出会い悪鬼を捕まえる神となったと説明されていますが、検索しても見つけられず・・・。

映画では親を殺害し、更生することが難しかった4人の受刑者を養子として引き取り、四天王として洗脳していきました。恐ろしいことをするな・・・。

何故四天王を作ったのか

映画では、成仏は肉体に打ち勝つこと、即ち不老不死のことだと説明されています。

キム・ジェソク(ユ・ジテ)は宗教的に悟りを開き不老不死を手に入れますが、チベットの高僧、ネチュンテンパ(田中泯)に「あなたが生まれた100年後にあなたを殺すものが生まれ、殺されるだろう」と予言されてしまいます。それを恐れたキム・ジェソクは、四天王を自分を中心に東西南北に配置し、自分が生まれた1899年の100年後、即ち1999年に寧越で誕生した少女を次々と殺害するよう命じます。

マタイによる福音書

個人的に、一番興味深いと思った設定です。

四天王は仏教で東西南北を守護する神のこと、とお伝えしましたが、なぜキム・ジェソクは少女殺害を命じたのかと言うと、この『マタイによる福音書』から来ています。

マタイによる福音書によると、当時ユダヤの支配者であったヘロデ大王は、新しいユダヤの王(イエス・キリスト)がベツレヘムで誕生したことを知ります。自分の地位を脅かされることを恐れたヘロデ大王は、ベツレヘムにいた2歳以下の男児を全て殺害させたそうです。

クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日ですが、同時に沢山の幼い命が奪われた悲しい日だったんですね・・・。

ここまで来ると、キム・ジェソクヘロデ大王で、悪鬼として生まれた双子の姉イエス・キリストとして描かれているのが分かると思います。

最後に

宗教に全く詳しく無い私が2回視聴してやっと少し理解できた映画『サバハ』。個人的に理解が難しい箇所をピックアップして解説しましたが、いかがでしょう・・・?ほんの少しでも映画の考察にお役に立てれば嬉しいです。

聖書や仏教に関して調べながらこの記事を作成しましたが、調べて行く内に宗教って興味深いなあと思ってきました。今よりも神の存在が大きかった大昔。歴史との関わりも大きいですよね。そういえば学生の頃聞いたことある名前もちらほら・・・。学生時代は一番苦手で嫌いだった歴史だけど、最近歴史って面白いな・・・と思い始めてます(遅)

悪鬼の少女から始まり、殺人事件、鹿野園、仏教、チベット仏教、キリスト教・・・パク・ウンジェはエホバの証人の信者だと言う描写もありました。別の話だと思っていたものが、全て繋がったとき、一気に面白くなります!是非皆さんにも体験していただきたいので、視聴される際は2回以上がおすすめです!

日本ではNetflixで視聴可能です。契約されている方は是非見てみてください。イカゲームとはまた違うイ・ジョンジェの魅力を見ることが出来ます!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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