韓国映画『犯罪都市』から朝鮮族について読み解いてみる

韓国映画『犯罪都市』から朝鮮族について読み解いてみる 韓国映画

アンニョンハセヨ!寝ても冷めても韓国大好き!sakiです。

先日投稿した『7号室』の記事にてお伝えした通り、マ・ドンソク主演の『犯罪都市』を視聴しました。この映画は、韓国のチャイナタウンで起きた、実際の事件を元にした映画です。この時の犯罪組織は朝鮮族朝鮮族って、皆さんご存知ですか?私も実際に韓国人と交流が無ければ知ることの無かった朝鮮族の存在。ご存知の方は、相当な韓国通だと思います。

そこで今回は、『犯罪都市』のテーマになった実際の事件に沿いながら、朝鮮族について調べてみました。寝ても冷めても韓国大好き!な私だからこそ、韓国の良いところばかりではなく、こんな事実もあるんだよと、ネガティブなところもひっくるめてお伝えしていきたいと思います。是非最後まで読んでみてください。

韓国映画『犯罪都市』とは

『犯罪都市』の簡単なあらすじ

ソウルにあるチャイナタウンを管轄とするマ・ソクト(マ・ドンソク)。管轄で問題が起きる度に上手く解決してきたが、ある日チャイナタウンの暴力団と、チャン・チェン(ユン・ゲサン)を筆頭に、中国から来た暴力団の間で激しい縄張り争いが起こる。ソクトは管轄の平和を守るため動き出すが・・・。

(原題: 범죄도시 2017年)

余談

因みに『エターナルズ』では、『犯罪都市』で出て来た平手打ちが出て来ます。マ・ドンソクが監督にアイデアを出したそうですよ。それにしても平手打ちで仕留めるとは・・・(笑)


マブリーの英語を聞けるので、映画は字幕版がオススメです!

元となった事件とは

実は元になった実際の事件は1つではありません。2004年の『ワンゴニ派事件』と2007年の『黒蛇派事件』を、映画では1つの事件として取り扱っています。

ワンゴニ派事件

ある朝鮮族が『ワンゴニ派』と言う暴力団を結成。彼らはチャイナタウンの風俗店へ暴力と恐喝で金銭を奪うことを繰り返していました。2004年に14名を殺人未遂の容疑で逮捕。『ワンゴニ派』はボスの名前から付けたそうです。当時の話がYoutubeで聞けますので、韓国語を勉強中の方は是非ご覧ください。

延辺黒蛇事件

『延辺黒蛇派』は2001年に中国の暴力団組織『黒社会』のボスが釜山へ密入国して来たことから始まります。そこで不法在留者と朝鮮族たちを集め、『延辺黒蛇派』を結成。そして、当時チャイナタウンを牛耳っていた『黒龍江派』との縄張り争いが勃発します。

彼らは映画の通り大変残虐的で、いつも刃物と斧を持ち歩いていました。当時は毎日の様に死傷者が出ていたそうです。「足1本250万ウォン、両足で500万ウォン、殺害1000万ウォン」と具体的な金額まで提示し、ありとあらゆる殺人を犯していたと言います。

チャイナタウンで勢力を伸ばした延辺黒蛇派の次の目標は漢南。ですが2007年、警察は一斉検挙作戦に乗り出し、延辺黒蛇派は解体されました。

延辺黒蛇派は解体されましたが、今だに元団員が逮捕されることはあり、2019年にはボイスフィッシングで一同が逮捕されています。

因みに組織名の名前に出て来る『延辺』『黒龍江』は、朝鮮族が多く住んでいると言われる中国の地名です。

日本の映画で言うと、『孤浪の血』と似てるかなあ。

朝鮮族とは

韓国系中国人朝鮮系中国人とも言います。中国には様々な民族が暮らしていますが、朝鮮族は中国の少数民族の1つです。(少数民族だけでも55種類あるそう・・・。)

以前は韓国へ出稼ぎに来る朝鮮族も多かったですが、1990年代以降は韓国で暮らす朝鮮族が増えてきています。きっかけとなったのは1988年のソウルオリンピックソウルオリンピックでの韓国の経済的豊かさに憧れた朝鮮族たちは、続々と韓国に移住してきます(コリアン・ドリーム)。現在、映画の舞台になった九老区加里峰洞のチャイナタウンでは、数多くの朝鮮族が暮らしています。

ですが朝鮮族のイメージはあまり良くないそうです。昔から残虐な事件が多かったからです。確かに、今作品で元になった実際の事件も、とても悪質で残虐的なものでした。当時このニュースを見ていたら、「朝鮮族=残虐」というイメージが頭にこびりついてしまったでしょう。更にSNSが普及してからは、事件が起きる度に「朝鮮族=残虐」というイメージから、「犯人は朝鮮族」という噂が絶えず、在韓の朝鮮族に対する偏見や差別は、今でも問題となっています。

最後に

私が朝鮮族の存在を知ったのは、6年程前に参加した韓国語のフリートークに、朝鮮族の方が参加していたからでした。彼女は話が進むにつれて、自分は中国の少数民族で、朝鮮族だと教えてくれました。韓国語をとても流暢に話すので、言われないと中国人だと分からないほど。(当時は私の韓国語の実力も低かったのですが)「韓国語を話す中国の民族があるんだ。不思議だな~」くらいにしか思わなかったのですが、今回『7号室』を視聴して感じることがあったので、こうやって記事にしてみました。

私が生まれてから今まで、何度かの韓流ブームがありましたが、今回ほど流行ったことはないと思います。韓国風居酒屋や韓国風カフェ、韓国風家具などなど・・・いまや韓国自体ががひとつのブランドになっていますよね。「韓国が好き!」と言うことが憚られた頃から韓国が好きだったので、今回のブームは個人的にとても嬉しいです。だからこそ、こういった視点からも、韓国を知ってもらえたら良いなあと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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